本記事では、「最近、逆イールドになった。長短金利差が0を切ったけど、この先株価はどうなるの?」と疑問を抱くアラサーサラリーマンに向けて、
長短金利差が0になったらS&P500はどうなる??
という内容で記載していきます。
はじめに本日の結論から、
1989年までを振り返ると、長短金利差が0を切った後、ベアマーケットと景気後退が発生する傾向にあります。
そして、長短金利差が0を切った後、最短で直後、最長で1年半ほどで株価がピークを付けて下落相場になっています。
しかし、長期投資は下落相場で買い増すからこそ、将来的なリターンが高まります。
リスク許容度を確認しつつ、継続可能な投資をしていきましょう!
始めに自己紹介させてください。
めだかぶと申します。エンジニアとして働くアラサーサラリーマンです。20代の内に資産1000万円を貯めることに成功し、40歳までにセミリタイアするためせっせと資産運用しています。(FP2級取得)
では、解説に入ります。
長短金利差とは?
今回の主題となる長短金利差について初めにご説明します。
長短金利差とは、長期債券の利回り と 短期債券の利回り の差のことを表します。
最も有名で多くの投資家が確認する指標は、
米国10年物債券の利回り - 米国2年物債券利回り
を確認します。
そもそもなのですが、債券は期間が長くなればなるほど、利回りは高くなります。
このことを、イールドカーブといいます。
しかし、これが逆転して、2年物利回りが10年もの利回りよりも高くなることを、
逆イールドカーブ
といいます。
この逆イールドカーブが発生すると、その数か月後に景気後退が起こるといわれています。
ですので、投資家界隈ではよくこの話題が出るんですね。
なぜ、逆転現象が起こるのか?
逆転現象が起こる理由を解説していきますね。
まず、米国2年物債券はフェデラル・ファンドレート、日本でいうところの政策金利の影響を大きく受けます。
つまり、金融引き締めの影響を大きく受けます。
一方、10年物債券はどうかというと、投資家たちの将来見通しの影響を大きく受けます。
つまり、不安なら債券を買うし、強気なら債券を売るわけです。
ということは、
投資家が将来に不安を感じて、10年物の債券を購入、利回りがどんどん下がってきている状態
で、この現象が起こるということですね。
そして、この現象はリセッション、景気後退のサインといわれています。
長短金利差が0を切った過去の値動きを確認してみよう
そんな不吉なサインなら、その後の株価推移が気になりますよね。
先日、一時10年債利回りを2年債利回りが上回るシーンがありました。
この先、株を持っていていいのか不安な方もいらっしゃると思います。
では。早速確認していきますね。
以下に、米国の10年債利回り - 2年債利回りのチャートを記載しています。
このチャートが0を切った箇所が、逆イールド現象が起きたタイミングだということです。
と、見てみると0を切ったタイミングは、
・2019年7月
・2005年12月
・2000年1月
・1998年6月
・1989年1月
ということがわかりました。
続いて、米国を代表する株価指数S&P500のチャートを示します。
こちらは過去の急落がわかりやすいように、対数で表示しています。
長短金利差が0を切った箇所の直後の高値をまとめると、
・2019年7月
2020年1月をピークに下落
・2005年12月
2007年9月をピークに下落
・2000年1月
2000年8月をピークに下落
・1998年6月
直後に下落
・1989年1月
1990年6月をピークに下落
となります。
あら・・・
確かに長短金利差が0を切った後、最短で直後、長くて1年半ほどで株価がピークを付けて下落しています。
そして、景気後退も起こっているということも過去のブログでご説明しました。
今回も同様に株価が下がるという保証はないものの、過去の例を見るとそれなり大きな株価の下落(ベアマーケット)が起こることを覚悟する必要がありそうです。
ただ、長期投資はこういったベアマーケットで株をコツコツを買うからこそ、将来的に高いリターンを出すことができます。
その点は気を付けていただきながら、ご自身のリスク許容度を把握した上で投資をしていただければと思います。
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投資は自己責任です。最終判断はご自身でお願いします。
では、まとめに入ります。
まとめ
1989年までを振り返ると、長短金利差が0を切った後、ベアマーケットと景気後退が発生する傾向にあります。
そして、長短金利差が0を切った後、最短で直後、最長で1年半ほどで株価がピークを付けて下落相場になっています。
しかし、長期投資は下落相場で買い増すからこそ、将来的なリターンが高まります。
リスク許容度を確認しつつ、継続可能な投資をしていきましょう!
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