本記事では、「SBI全世界債券ファンドが投資しているIAGGって何?どうなの?」と疑問を抱く方に向けて、
【債券投資】SBI全世界債券ファンドが投資しているIAGGってどうなの?為替コストは?
という内容で記載していきます。
はじめに本日の結論から、
SBI全世界債券ファンドは、日本の国債を含む世界中の債券に投資可能なファンドです!
そして、米国の債券ETF IAGGとAGGに投資しています。
IAGGはドル建てで為替ヘッジがかかっており、ドルの価値変動の影響を受けにくい設計になっています。
しかし、為替ヘッジには金利差に基づくコストが発生します。
アメリカ、中国、日本、ユーロ圏、イギリス、カナダの各国の政策金利を比較した結果、
アメリカの政策金利が高いため、ドル建ての為替ヘッジでは逆に利益が得られる可能性がありそうです!
始めに自己紹介させてください。
めだかぶと申します。エンジニアとして働くアラサーサラリーマンです。20代の内に資産1000万円を貯めることに成功し、40歳までにセミリタイアするためせっせと資産運用しています。(FP2級取得)
では、解説に入ります。
はじめに
SBI全世界債券ファンドは、日本の国債も含めて世界中の債券に投資ができる優れたファンドとなっています!
ただ、まだ設立されて間もないこともあり、情報も少ないですね・・・
ということもあり、私が以前からおすすめしている
emaxis Slim先進国債券インデックスと比べて、どうかという判断は今時点でまだできないと思います・・・
しかし、このSBI全世界債券ファンドが投資をする米国の債券ETF IAGGについて気になる点が1つあります。
それはドル建てでヘッジをかけているという点です。
以前もこちらには触れておりますが、今日はこの点について深く掘り下げていこうと思います。
ドル建てでヘッジをかけている
ブラックロック社のIAGGのホームページを確認すると、
ドル建てで為替の変動がないように為替ヘッジをかけている
という記載がありました。
つまり、ドル高になってもその影響で債券価格が下落しないように、
また逆にドル安になったとしても、その影響で債券価格が上昇しないようにヘッジがかかっているということになります。
一般に、為替ヘッジをかけた場合には、
金利が低い側の通貨建てでヘッジをかけると、
相手国の通貨との金利差分のヘッジコストが必要
と言われています。
もし、円建てでドル資産に対して為替ヘッジをかけていた場合には、
日本の方が金利が低いので、私たちがコストを払うことになります。
どれくらいのコストがかかる?
今回はドル建てとなりますので、アメリカの政策金利と比べて、
投資しているユーロ通貨や中国の元などが、どのような政策金利か確認することで大体の予想がつきます。
まずは、どのような国に投資をしているのか、その国別の比率を確認しましょう。
こう見てみると、中国の元、日本の円、ヨーロッパ諸国のユーロ、
イギリスのポンド、カナダのカナダドルがメインの通貨になっていることがわかります。
それぞれの政策金利を確認しましょう。
アメリカ:5.25~5.5%
中国:3.45%
日本:-0.1%
ユーロ:4.00%
イギリス:5.25%
カナダ:5%
※マネックス証券より参照
これを見ると、昨年まで続いていた非常に高いインフレがあり、
アメリカの政策金利はすでに高い水準まで上昇しています。
先ほど説明したように、ヘッジコストというのは金利が低い側が払うことになりますので、
米ドルだけを見た場合には金利が高い側になります。
従って、為替ヘッジによっては逆に利益を受け取る側になる可能性があります!
直近のパフォーマンスはどうなっているか
為替ヘッジによりコストを受け取っているということで、
もしかするとETFのパフォーマンスが直近で良くなっている可能性があります。
そこで、SBI全世界債券ファンドが含んでいるAGGとのパフォーマンス比較をしてみましょう!
米ドルの金利が高くなっているので、AGGの方がパフォーマンスが良いはず?
見ていきましょう!
青線:IAGG オレンジ:AGG
やはり、IAGGの方が高い結果になっていますね!
もちろん、これは為替ヘッジコストによるもののみではありません・・・
利上げの少ない国の国債ほど、値段が下がりにくいわけですから、そういった影響もあると思います。
でも、やはり分散が大切だということに気づかされますね!
SBI全世界債券ファンドに投資を考えている方のご参考になれば幸いです。
投資は自己責任となりますので、最終判断はご自身でお願いします。
証券口座なら、私めだかぶも使用しているSBI証券と松井証券がおすすめ!
では、まとめに入ります。
まとめ
SBI全世界債券ファンドは、日本の国債を含む世界中の債券に投資可能なファンドです!
そして、米国の債券ETF IAGGとAGGに投資しています。
IAGGはドル建てで為替ヘッジがかかっており、ドルの価値変動の影響を受けにくい設計になっています。
しかし、為替ヘッジには金利差に基づくコストが発生します。
アメリカ、中国、日本、ユーロ圏、イギリス、カナダの各国の政策金利を比較した結果、
アメリカの政策金利が高いため、ドル建ての為替ヘッジでは逆に利益が得られる可能性がありそうです!
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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投資は自己責任で。
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