本記事では、「金利の上昇に伴って、最近の【1496】米ドル建て投資適格社債ヘッジ有の分配金利回りが気になる!そもそも米国ETFのLQDとの違いってあるの?」と疑問を抱く方に向けて、
【1496】米ドル建て投資適格社債ヘッジ有を買ってもいいの?米国ETFのLQDとの違いは?
という内容で記載していきます。
はじめに本日の結論から、
【1496】米ドル建て投資適格社債ヘッジ有に投資することでワールドワイドな投資適格社債に投資できます!
今はアメリカの中央銀行 FRBが利上げを行っており、債券価格には下落の力が加わっています。
今後、アメリカに不況が訪れ金利も下がってくると思われるのであれば、そのタイミングで買いを検討しても良いと思います。
LQDとどちらを買うべきかについては、今後、1ドル110円のような円高ドル安に振れると思うなら1496をおすすめします!
かなり難易度の高い相場だと思われますので、慎重な行動がおすすめです。
始めに自己紹介させてください。
めだかぶと申します。エンジニアとして働くアラサーサラリーマンです。20代の内に資産1000万円を貯めることに成功し、40歳までにセミリタイアするためせっせと資産運用しています。(FP2級取得)
では、解説に入ります。
【1496】米ドル建て投資適格社債ヘッジ有とは?
こちらは東証に上場するETFで、正式名称をiシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり)といいます。
ブラックロックジャパンが運用しており、Markit iBoxx 米ドル建てリキッド・投資適格指数に連動しています。
簡単に言えば、米ドル建てで発行された投資適格社債に連動した指数となります。
このETFに投資することで、
アメリカ :76%
イギリス :4%
カナダ :3%
日本 :2%
ベルギー :1%
・・・
※公式HPより
の投資適格な社債に投資できます。
意外にもワールドワイドに投資できますね!
このETFは為替ヘッジありですから、為替の影響を最小限に投資することができます。
さて、読んでくださっている方のなかには、
投資適格な社債って言ってるけど、なんなの?
と思われている方もいらっしゃると思います。
ご説明しますね。
債券にはランク付けがあります。
評価の高い順に、AAA、AA、A、BBB、BB、Bと続きます。
そのうちの、BBB以上を投資適格債と言います。
評価の高い債券は、貸したお金が帰ってくる可能性が高いけど、その代わりに利回りが低くなります。
ローリスクローリターンか、ハイリスクハイリターンのどちらかということですね。
過去の分配金利回りを確認してみよう
2022年11月30日終値時点で、分配金利回りは
2.9%
でした。
意外と低くない?
と、思われた方、結論をお伝えすると、
比較的高めの水準
です。
なぜそう言えるのか、一緒に確認していきましょう。
そのために、上場後の過去利回りを確認します。
以下の数字はその年に分配された分配金を、その年の終値で割っています。
2021年 2.17%
2020年 2.45%
2019年 2.92%
2018年 2.32%
※公式HPの分配金履歴から算出。
現状、高めであることがわかると思います。
基本情報とリターンを確認
投資しても良いかを判断するために、もっと深く考察していきましょう。
信託報酬:0.308%程度(税込)
純資産 :254億円
売買単位:1口
分配月 :1、4、7、10月
上場日 :2017年8月25日
※公式HPから
信託報酬が高い、率直にそう思いますね。
しかし、このETFは少し特殊な投資適格社債に投資するという側面があります。
そして、国内のETFで、米国のETFであるLQDを保有するという形態を取っており、2重に管理費がかかります。
ちなみに、LQDの信託報酬は0.14%です。
これに国内での管理コストなどを考えると、約0.3%のコストというのはしょうがないかなと思えるレベルです。
純資産も100億越えですから、ETFとしては安心できる数字です。
続いて、リターンを見ていきます。
リターン(配当再投資)
1年 :ー23.98%
3年 :ー17.62%
5年 :ー12.75%
※公式HPより
※実際の分配金には20.315%の税金がかかるので上記数字よりトータルリターンは目減りします。
となります。
今は、急騰するインフレを抑えるため、アメリカが急ピッチで利上げを行っています。
金利を上げることで、消費の低迷を図っているんですね!
債券価格と金利はシーソーの関係になっていますので、金利の上昇は債券価格の下落を意味します。
最近のリターンの低迷は、これが理由ですね!
今後は債券価格どう動く?
債券価格を様子するのに重要なポイントがあります!
それは、アメリカの国債 米国10年債利回りを確認することです。
10年債利回りが上昇すると、投資適格社債の利回りも上昇するんですね。
比較的、信用の高い米国債券よりも投資適格社債の方が一定割合で利回りが高くなります。
ハイイールド債券ほどではありませんが、利回りが高くないと国債を優先して買われてしまうということですね。
10年債利回りがオレンジ 1496が青色で示しています。
アメリカの中央銀行 FRBは、収まらないインフレを抑えるために利上げを行っていますね。
そのおかげもあって、インフレのピークを付けたのではないかという考えから、金利が低下しつつあります。
繰り返しになりますが、注意しないといけないことは、
利回りが上昇すると、債券価格が下落する
ということです!
つまり、このまま少しずつ利回りがが低下すれば、1496も上昇に兆しが見えそうです。
しかし、インフレがまたぶり返すと、利上げが継続すると債券価格がどんどん下落する可能性があるということですね。
長期金利が下がり始めていることを考えると、市場はアメリカ経済が不況に陥ると考えていると予想できます!
そうなれば、投資適格社債の利回りが低下することが予想されるので、債券価格はどこかで上昇するのではないかと予想されます。
このあたりの先読みをしなければならないため、要注意です!
1496と米国ETF LQDどちらを買うべき?
ドル建て投資適格社債ETFと聞いて、
なんか、聞き覚えがあるな!
という方は、もうかなり投資について詳しい方なのではないでしょうか?
多分、米国ETFのLQDを想像されているかと思います。
結論をお伝えすると、
【1496】米ドル建て投資適格社債ヘッジ有とLQDはほぼ同じもの
と言って問題ないでしょう。
【1496】米ドル建て投資適格社債ヘッジ有のほぼすべてがLQDだからです。
そして、1496は為替ヘッジ有の商品のため、円高や円安といった為替による影響を受けずに、リターンを享受できます。
【1496】米ドル建て投資適格社債ヘッジ有とLQDの過去のチャート推移を見ていきましょう。
青線が1496 オレンジがLQDです。
全体を通じて青線がオレンジ線を下回っています。
為替ヘッジにコストや信託報酬が2重にかかることなど、1496がどうしても不利になってしまいますね。
しかし、1496というのは、ドル円の動きを気にせず投資することができます。
もし、LQDに今投資すると円高になった時に大きく円建てでの評価を下げる可能性がありますね。
現状138円近くまで円高に戻りつつありますが、さらに110円まで下げるとすると、ー21%となります!
これを挽回するには、+26%の値上がり益か、約9年分の配当金が必要となります。
直近の高値だった2021年1月時点の2500円まで、上昇してやっと+28%ですので、金融緩和のような経済施策を期待しなければなりません。
これでは、配当金をもらえても円高に振れるリスクを許容するのが難しいですね。
つまり、
今後円高に振れると考えるなら、為替ヘッジ可能な1496に投資する
のもアリだと思います!
ただ、今は為替ヘッジのコストも4%近くなってきており、長期保有を前提とするとパフォーマンスが悪化する可能性あることを把握いただければと思います。
ご自身でも検討いただいて納得いく方法で投資いただければと思います。
投資は自己責任となりますので、最終判断はご自身でお願いします。
証券口座なら、私めだかぶも使用しているSBI証券と松井証券がおすすめ!
では、まとめに入ります。
まとめ
【1496】米ドル建て投資適格社債ヘッジ有に投資することでワールドワイドな投資適格社債に投資できます!
今はアメリカの中央銀行 FRBが利上げを行っており、債券価格には下落の力が加わっています。
今後、アメリカに不況が訪れ金利も下がってくると思われるのであれば、そのタイミングで買いを検討しても良いと思います。
LQDとどちらを買うべきかについては、今後、1ドル110円のような円高ドル安に振れると思うなら1496をおすすめします!
かなり難易度の高い相場だと思われますので、慎重な行動がおすすめです。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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投資は自己責任で。
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