本記事では、「もし、ここから大きく円高になった場合、米国債券の利回りはどのように変化するのかな?」と疑問を抱く方に向けて、
為替が変動した時、利回りはどう変化するの?
という内容で記載していきます。
はじめに本日の結論から、
利子だけを見た利回りは1ドル150円から100円まで円高になると、2/3まで悪化します!
しかし、額面を含めた参考利回りで見ると、大きくマイナスになります。
今の債券魅力が高いのは、この参考利回りが高いから。
すぐに円に戻さなくても大丈夫な資金で運用できるように、投資を検討いただければと思います!
始めに自己紹介させてください。
めだかぶと申します。エンジニアとして働くアラサーサラリーマンです。20代の内に資産1000万円を貯めることに成功し、40歳までにセミリタイアするためせっせと資産運用しています。(FP2級取得)
では、解説に入ります。
はじめに
以前、こんな質問をいただきました!
「為替が1ドル150円から、100円まで円高になった場合、利回りについても2/3になるのでしょうか?」
ご質問ありがとうございます。
結論としては、
純粋な利回りで見るとなる
でも、参考利回りで見るとならない
となります。
ここからは、実際に計算式を使ってご説明して行きますね!
少々難しいかもしれませんが、最後までお付き合いいただけると幸いです。
まず利回りだけで見てみよう
まず、一般的な利回りの概念について共有して行きます。
例えば、100ドル預けていて、1年で2ドル利子がもらえた場合には、利回りは2%となります!
これが利子に対する利回りですね。
このケースで円高になった場合、どうなるのか確認して行きます。
例として、額面100ドルの米国債を100ドルで購入し、利回りが2%の利付債を5年運用したとします。
こちらの債券を購入した時は1ドル150円と設定し、購入直後に1ドル100円まで円高になったとします。
5年分の利子をもらった場合、円で見ると1000円分利子をもらえたということになります!
こちらの米国債券を150円×100ドル=15000円で購入しているため、利回りは6.6%となります。
もし、1ドル150円のままだった場合は、利子が1500円もらえるため、利回りは10%となります!
したがって、大体2/3になっているということがわかります。
このケースであれば、円高になった分に応じて利回りも減衰していることがわかります。
償還される額面の分も考えていくと利回りが悪化する
先ほどはもらえる利子のみ見て、利回りが少なくなることを確認しました。
しかし、満期になった時に額面分のお金がドルで帰ってきて、それを円に戻すと円高分少なくなってしまいます。
ここについても、計算しないとなりません・・・
先ほど、額面100ドルのものを購入時は15000円で購入しています。
5年間の間に、利子1000円もらいました。
償還時に、100ドルも返ってきます。
これを円に戻すと、1ドル100円になってしまっているため、10000円分となります・・・
結果、手元に残るお金は11000円となります。
あれ?当初投資していた額は15000円となりますので、
ー26%という結果
になります・・・
つまり、償還される額面を考えると、大きくマイナスになっているということです!
もう少し詳しくお話して行きます。
参考利回りで見ると、2/3どころでなくマイナスになる・・・
では、実際に投資をするような環境でみていきます!
額面100ドル、こちらのストリップス債を95.2ドルで購入しました。
一年後に償還されるとして、こちらの参考利回りは約5%になります!
買った時は1ドル150円、売った時は1ドル100円とします。
こちらの米国債券は、購入時に14280円かかりました。
それが1年後、償還された100ドルを円に戻すと10000円となります・・・
このリターンを見ると、
ー30%という結果
になっています。
長めの債券でも見ていきましょう!
償還まで20年間あり、額面100ドルで45ドルで売っているストリップス債券があるとします。
こちらは年率だと4%です。
今売っている債券もこのくらいだと思います。
これも購入した時は150円で、償還された時は100円とします。
この場合、購入時に6750円支払い、償還時は10000万円となります。
リターンは、+48%となります。
こちらを年率に直すと、
1.98%
ということでした。
本来、参考利回り4%でしたが、約半分になるということがわかります。
したがって、元本の分を考えると大きくマイナスになる可能性が高いということが、お分かりいただけたかと思います。
円高の恐ろしさがわかる
先ほどは1ドル150円と1ドル100円の差ということで、分かりやすい例でお話しました。
最後に、よりリアルな数字でお話してみます。
20年後の償還されるストリップス債について、シミュレーションしてみましょう!
現状、135円付近で推移し、若干円安傾向になっています。
ここから、仮に1ドル100円まで円高に触れるとどうなるでしょうか?
購入時に6075円で購入したものが、償還時に10000円になるので、リターンとしては+64%です。
年率では2.52%となります。
4%を期待して投資しているはずなのに円に直してみると、
2.5%とかなり低くなっている
ということがわかります。
この先、長期的に1ドル100円まで円高に振れると言うことも考えにくいですが、タイミングとして為替が揺れ動く可能性は大いにあり得ます。
基本的に、ドルで長く持っていられるような運用計画の元、検討いただけますと幸いです。
投資は自己責任となりますので、最終判断はご自身でお願いします。
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では、まとめに入ります。
まとめ
利子だけを見た利回りは1ドル150円から100円まで円高になると、2/3まで悪化します!
しかし、額面を含めた参考利回りで見ると、大きくマイナスになります。
今の債券魅力が高いのは、この参考利回りが高いから。
すぐに円に戻さなくても大丈夫な資金で運用できるように、投資を検討いただければと思います!
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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投資は自己責任で。
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