資産運用

【2558】MAXIS 米国株式(S&P500)とeMAXIS Slimシリーズどっちが買い?

本記事では、「【2558】MAXIS 米国株式(S&P500)に興味があるけど、投資信託のeMAXIS Slimシリーズでも同じような投資ができるよね?どっちが買い?」と疑問を抱く方に向けて、

【2558】MAXIS 米国株式(S&P500)とeMAXIS Slimシリーズどっちが買い?

という内容で記載していきます。

はじめに本日の結論から、

MAXIS 米国株式(S&P500)とeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のこの先30年間のリターンをシミュレーションすると、MAXIS 米国株式(S&P500)の方が優れている可能性があります!

しかし、MAXIS 米国株式(S&P500)には隠れコストが発生しており、リターンがわずかに低くなっています。

この隠れコストが継続すると、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の方が高いリターンを期待できそうです。

手間を考えても、めだかぶはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)をおすすめしますが、MAXIS 米国株式(S&P500)も優良なETFだと思いますので、配当金を受け取りたいなどの目的がある方は検討してよいと考えます!

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始めに自己紹介させてください。
めだかぶと申します。エンジニアとして働くアラサーサラリーマンです。20代の内に資産1000万円を貯めることに成功し、40歳までにセミリタイアするためせっせと資産運用しています。(FP2級取得)

では、解説に入ります。

       

はじめに

アメリカの株式に投資をしたいと思った時、今の時代いろいろな方法がありますね!

海外株式用の口座を作って、直接買い付ける方法。

アメリカの株式指数に連動する投資信託を購入する方法。

その中の一つして、東証に上場しているETFを購入するという方法があります。

【2558】MAXIS 米国株式(S&P500)に投資することで、アメリカの代表的な指数 S&P500に連動するように複数のアメリカ企業に投資することができます!

こちらのETFは、eMAXIS Slimシリーズを運用している三菱UFJ国際投信という会社によって運用されています。

一般に、東証上場のETFを購入することのメリットとして、投資信託に比べて、信託報酬が安いというのがあります。

となると、同じ会社が運用する

MAXIS 米国株式(S&P500)とeMAXIS Slimシリーズ、どっちを買ったらいいの?

と疑問が湧きますよね?

ということで、一緒に確認していきましょう!

       

ポイントを確認しておこう

どちらに投資した方が検討するにあたり、1番大切なことはリターンですよね!

リターンをシミュレーションする前に、重要なポイントを整理しておきますね。

●コスト

MAXIS 米国株式(S&P500)    :0.0858%(信託報酬)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) :0.15%(実質コスト)

※後ほど、MAXIS 米国株式(S&P500)の隠れコストについてご説明します。

●配当にかかる税金

MAXIS 米国株式(S&P500)    :20.315%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) :10%

投資信託はアメリカで配当金に対して10%税金がかかり、国内では再投資されるため、課税なしとなります。

ETFは配当金として手元に分配されるため、課税されます。

ただ、外国税額控除(二重課税調整)により国内のみの20.315%だけ課税されます。

●値上がり益にかかる税金

MAXIS 米国株式(S&P500)    :20.315%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) :20.315%

こちらはともに国内での課税 20.315%です。

●売買手数料

MAXIS 米国株式(S&P500)    :0円
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) :0円

ETFは使う証券口座にも依りますが、基本的には売買手数料0円のところを使うものとします。

●期待リターン

値上がりの期待リターン:4%
配当の期待リターン  :1%

控えめな株式のリターン5%と仮定し、うち1%を配当による収益とします。

       

どちらのリターンが高い?

前述した内容で2021年末に100万円投資した場合に、2050年末時点でいくらになっているのか計算していきます。

なお、本来であれば、MAXIS 米国株式(S&P500)は15000円程度の一定額単位でしか再投資することができませんが、今回はその年に出たすべての配当金を再投資できるよう設定しています。

また、比較はETFや投資信託を売却して、税金が引かれた後の手取り額で比較しています。

果たして、どちらが多いのでしょうか?

2050年時点で、

MAXIS 米国株式(S&P500)    :約333万円
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) :約329万円

という結果となり、MAXIS 米国株式(S&P500)が勝ちました!

これは、外国税額控除(二重課税調整)によって、配当金に対して外国課税分の10%が課税されないことが大きいですね。

ということもあり、アメリカ株式が好調に推移していたここ10年間のように、配当金の割合が小さいケースでは逆転します。

値上がり:8%  配当:2% の場合

MAXIS 米国株式(S&P500)    :約1176万円
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) :約1185万円

となりました。

       

MAXIS 米国株式(S&P500)のコストは信託報酬だけなの?

先ほどコストの設定をするときに、MAXIS 米国株式(S&P500)は信託報酬を、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) は実質コストを記載しました。

本当であれば、MAXIS 米国株式(S&P500)も実質コストを記載したかったところなのですが、ETFに関する明瞭な実質コストの記載がないんですよね…

ということで、実質コストの影響が直接出てくるリターンを比較してみます。

1カ月
 MAXIS 米国株式(S&P500)    0.93%
 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.94%

3カ月
 MAXIS 米国株式(S&P500)    3.99%
 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 4.01%

6カ月
 MAXIS 米国株式(S&P500)    9.76%
 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 9.80%

1年
 MAXIS 米国株式(S&P500)    12.32%
 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 12.39%

※モーニングスターHPより 2022年8月末日時点の情報

見ていただいてわかる通り、すべての期間でリターンが下回っていて、期間が延びるごとに拡大しています。

特に過去1年間のリターンでは、MAXIS 米国株式(S&P500)が0.07%下回っていますね。

MAXIS 米国株式(S&P500)が2020年に設定され、まだ安定していないため、隠れコストが大きくかかることも考えられます。

仮に今後も年率でのリターンが0.07%下回ることを前提に再度シミュレーションしてみます。

       

MAXIS 米国株式(S&P500)に隠れコストが発生し続けたら?

値上がりの期待リターンを4%、配当の期待リターンを1%で、2021年末に100万円投資した場合に、2050年末時点でいくらになっているのか計算していきます。

MAXIS 米国株式(S&P500)は隠れコスト分を引いて、値上がりの期待リターンを3.93%にします。

果たして、どちらが多くなるのでしょうか?

2050年時点で、

MAXIS 米国株式(S&P500)    :約327万円
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) :約329万円

という結果となり、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が勝ちました!

このことから、ここ1年間の隠れコストが今後30年継続すると仮定すると、投資信託であるeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のリターンが勝りますね!

       

手間を考えると、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)がおすすめ

実質コストや隠れコストによって、優劣は変わりますが、現状はeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の方が良いことがわかりました。

でも、投資ってリターンがすべてではないよね?

そう思われた方、鋭いですね!!

私めだかぶは、手間の観点からも、

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)をおすすめ

します。

その理由についてお話していきますね!

理由.1 配当金を再投資するのが面倒

MAXIS 米国株式(S&P500)は年2回配当金が配られます。

投資信託の場合だと自動で再投資してくれるため、特にやることがないのですが、MAXIS 米国株式(S&P500)の場合は自分で買付を行わないといけません。

ただでさえ、会社や家庭に忙しいのに、年に2回、6月と12月に配当金のことを思い出して、買付作業するのは面倒だと思いますので、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)をおすすめしています。

理由.2 基準価格単位でしか売買できない

現状、基準価格は15000円前後となっており、この価格単位でしか購入できません。

理由1とも関連するのですが、配当金の再投資も15000円単位でしか行うことができないわけです。

例えば、22000円の配当金をもらっても、15000円しか投資できず、7000円は現金で持っている、もしくは8000円を拠出して投資する必要があります。

さらに、今から10年後にはこの基準価格が20000万円まで上昇しているかもしれません。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)なら100円以上なら1円単位で購入可能ですので、こういったことを考える必要がないのです。

長期投資は、変化するライフスタイルの中で常に接していないといけませんので、極力楽にしておいた方が良いと思いいます。

以上のことから、長期投資にはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)をおすすめしています。

でも、【2558】MAXIS 米国株式(S&P500)も投資魅力の高い優良なETFだと思いますので、「配当金はもらって使いたい」などの”長期運用×楽”以外のご要望がある方は投資を検討いただければと思います。

投資は自己責任となりますので、最終判断はご自身でお願いします。

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では、まとめに入ります。

       

まとめ

今日のポイント

MAXIS 米国株式(S&P500)とeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のこの先30年間のリターンをシミュレーションすると、MAXIS 米国株式(S&P500)の方が優れている可能性があります!

しかし、MAXIS 米国株式(S&P500)には隠れコストが発生しており、リターンがわずかに低くなっています。

この隠れコストが継続すると、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の方が高いリターンを期待できそうです。

手間を考えても、めだかぶはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)をおすすめしますが、MAXIS 米国株式(S&P500)も優良なETFだと思いますので、配当金を受け取りたいなどの目的がある方は検討してよいと考えます!

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