資産運用

金鉱株に投資するのはどうなのか?

先の国際情勢を踏まえて、内容を更新しています。

本記事では、「金に投資するのもいいけど、金鉱株に投資するのもいいな、金鉱株ってどうなの?」と思っているアラサーサラリーマンに向けて、

金鉱株に投資するのはどうなのか?

という内容で記載していきます。

はじめに本日の結論から、

金鉱株は金価格に対してレバレッジ効果がある。

しかし、長期的に見ると金鉱株は金価格にアンダーパフォームしている。

長期的なインフレ対策なら、金の現物や金ETFがおすすめ

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始めに自己紹介させてください。
めだかぶと申します。エンジニアとして働くアラサーサラリーマンです。20代の内に資産1000万円を貯めることに成功し、40歳までにセミリタイアするためせっせと資産運用しています。(FP2級取得)

では、解説に入ります。

       

金に投資するという方法

金の現物や金ETFなど、金に関連する投資方法は過去の記事でご紹介してきました。

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金を現物で買うと税金ってどうなるの?

実は、まだご紹介していない方法の一つに、金鉱株に投資するという方法があります。

金鉱株というのは、金鉱山から金を採掘してくる会社を指します。

これらの金鉱株は、採掘するの金鉱山を持っていますので、金の価値が上がれば上がるほど、採掘した金の売り上げが増加、また保有する金鉱山の価値も上昇していきます。

このように、金そのものに投資するのではなく、間接的に金に投資する方法もあるわけです。

本日はそこについて解説していきます。

今の国際情勢と金の関係について、簡単に振り返りをしておきます。

ロシアのウクライナ進行に伴い、経済制裁としてロシアが国際銀行間通信協会(SWIFT)から外されました

各国中央銀行は、自国の通貨が暴落しないように”金”を保有しています。

SWIFTから外れると、この金にアクセスできなくなります

強烈なインパクトです。

つまり、ロシアが保有する金にアクセスできなくなり、一時的に取引可能な金の価格が減ることにつながると考えられます。

価格は需要と供給の関係ですから、国際情勢が不安定で安全資産”金”の需要が高まる中、供給できる”金”が減るということは、価格の上昇が期待できると考えています。

実際に金やビットコインといった暗号資産も上昇傾向にあります。

こんな中で、金鉱山銘柄への投資はどうか解説していきます。

       

金と金鉱株の違い

金と金鉱株は、値動きの仕方が若干異なります。

と、言いますのも、金鉱株には金価格よりも大きく値動きするレバレッジ効果が働くのです。

どういうことか、説明していきます。

例えば、金の価格が2倍になったとします。

すると、金鉱株の売り上げも2倍になりますね。

でも、金鉱山から金を採掘するコストは2倍にはなりません。労働者の給料が2倍になったり、また重機の価格が2倍になったりするわけではないからです。

つまり、金鉱山会社の利益は2倍以上になることになります。

合わせて、埋蔵される金の価値が大きくなると、金鉱山の価値も上昇しますので、金鉱山会社の価値そのものが上昇していくことになります。

これが、金の価格以上に金鉱株が、上昇する要因になります。

逆に、金の価値が下がると、金鉱山の会社の売り上げも下がります。

しかし、採掘コストを下げることはできませんので、もし金の採掘コスト以下まで金の価格が下がってしまった場合、金鉱山会社は掘れば掘るほど赤字となります。

こういった懸念もあり 金の価格が下がる局面においては金鉱山株の下落は、金の価格よりも大きくなります。

このようなカラクリで、レバレッジ効果が働くのです。

       

金価格と金鉱ETFの比較

実際に、金価格と金鉱株の値動きを比較してみましょう。

今回は金鉱株ETFである米国ETFのGDXで見ていきます。

2020年3月9日から比較
青線が金価格
オレンジがGDX

上記チャートを見ていくと、金価格に対して金鉱株ETFが高いリターンを出している時期もありますね。

2020年の暴落から、安全資産としての金の価値が見直され、大きく上昇する局面が続いていました。

この環境下においては、金価格の上昇よりも、金鉱株の上昇の方が高いという定説通りのレバレッジ効果が見られています。

また、ここ最近でぐんぐんGDX金鉱株の株価が上昇していますね。

情勢が不安定であることと、インフレ懸念が高まり価格が上昇していると考えられます。

こういった時でも、金の価格よりも金鉱株の株価の方が早く上昇していることがわかりますね。

2006年5月からの比較
青線が金価格
オレンジがGDX

長期的な上記チャートを見てみると、金価格の方が大きく上昇していることがわかります。

つまり、長期的にみると、金鉱株は金価格を下回っていることがわかります。

このことから、金鉱株へは1年から3年程度の中期的なスパンでの投資が良いかと考えられます。

       

米国ETFのGDXについて

先に金鉱株ETF GDXのパフォーマンスをご紹介してしまいましたが、簡単にGDXについて、解説しておきます。

GDXは世界中の金鉱に関連する大型から小型の株式に分散投資できるETFになります。

世界中で金を掘っている会社に投資できるETFだと思ってもらえば、そこまで大きな問題はないかと思います。

57銘柄で構成されており、国別の構成比率は、

カナダで43%
アメリカで21%
オーストラリアで12%
ブラジルで8%
南アフリカ4%

※公式HPより

となっています。

カナダが多いんですね!

ゴールドラッシュのイメージがあるアメリカぐらいで、どこで産金されているのかってあまり知識としてありませんでした。

オーストラリアやブラジル、南アフリカからも産金されるようですね。

オーストラリアは資源大国ですね!

       

長期的なインフレ対策なら金に投資する方がベター

先のチャートから、短期的には金鉱株にレバレッジ効果があることがわかりました。

しかし、長期的なスパンで見ると、金価格に対して金鉱株ETFの値動きが、アンダーパフォームしていることがわかりました。

このことから、将来的なインフレ対策として金に投資したい場合、金自体の価値に連動する現物やETFに投資する方が良いのではないかと思います。

めだかぶもGDXを30万円分ほど購入していますが、2~3年スパンで保有し、ある程度のところで売ってしまおうと思っています。

もし、金の現物投資に興味を持たれましたら、特定保管で金投資可能なSBI証券がおすすめです!

めだかぶも現物の金をSBI証券で積み立てています。

投資は自己責任です。最後の判断はご自身でお願いします。

では、まとめに入ります。

       

まとめ

今日のポイント

金鉱株は金価格に対してレバレッジ効果がある。

しかし、長期的に見ると金鉱株は金価格にアンダーパフォームしている。

長期的なインフレ対策なら、金の現物や金ETFがおすすめ

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