本記事では、「円安の時に外国資産へ投資するときに役に立つ、為替ヘッジ。この為替ヘッジってどれぐらいコストかかるの?」と疑問を抱く方に向けて、
【最新版】為替ヘッジありの投資信託に投資するときにかかるコストって?
という内容で記載していきます。
はじめに本日の結論から、
為替ヘッジのコストは両通貨の短期金利差!
現状、5.1%~5.35%がコストになると思われます。
これは、為替予約取引を行い、未来を為替レートを約束するときに、金利差の分だけまけてあげる必要があるためです!
今円安で円高になるリスクを考えると、為替ヘッジは有効な手段だと思います。
でも、為替ヘッジコストがかかりますので、1496や2621は来年の春をめどに判断して、売却しようと思っています。
始めに自己紹介させてください。
めだかぶと申します。エンジニアとして働くアラサーサラリーマンです。20代の内に資産1000万円を貯めることに成功し、40歳までにセミリタイアするためせっせと資産運用しています。(FP2級取得)
では、解説に入ります。
はじめに
アメリカを代表とする株式や債券に投資をするとき、為替の影響をどうしても受けてしまいますよね。
ドル円なら、円安の時に買って、円高の時に売ってしまうと、それだけで為替損が発生してしまいます。
これでは資産が高くなったとしても、円に戻した時に損をしてしまう可能性もありますね・・・
もちろん、円高で買って、円安で売ることができれば、利益を得ることができますね!
この辺りは、一長一短です。
この為替の影響を極力小さくした投資信託やETFがあります。
2621 iシェアーズ 米国債20年越えETF 為替ヘッジや1496 iシェアーズ米ドル建て投資適格社債 ETF為替ヘッジありなどが挙げられます。
名前にもついているように、為替をヘッジしてくれるんですね。
しかし、この為替ヘッジ、コストがかかるんです。
そして、今このヘッジコストが増大してますね!
年内で2回の利上げを示唆していますから・・・どうなることでしょう。
今日は、そのあたりをお話したいと思います。
為替ヘッジのコストは両通貨間の短期金利差
はじめに結論から申しますと、
為替ヘッジのコストは、両通貨の短期金利差
となります。
ドル円の場合でいうと、ドルの政策金利が5%~5.25%程度、円はマイナス0.1%となります。
つまり、円に対して、ドル建ての資産を保有し、ヘッジをした場合、
5.1%~5.35%がコスト
ということになります!
今、アメリカは高いインフレを抑えるため、利上げを急ピッチで行っています。
これにより、為替ヘッジコストも急上昇していますね・・・
では、なぜこうなるのか仕組みからご説明していきます。
未来を約束するときに、金利差の分だけまけてあげる
為替予約取引をして、為替ヘッジに備えることをなります。
これは、1ドル=100円で将来変えてね!という約束みたいなものです。
例えば、1ドル=140円の時、株を10ドル分購入したとします。
この時、円安になっても、円高になっても1ドル140円で売らせてね、という契約になります。
この時に、この予約をタダではできません。
ドルを持っていれば、4%近い金利が付くのに、円を持っていたら、マイナス0.1%のマイナスとなってしまいます・・・
いやですよね?
ですので、予約するときに相手が有利になるようにしてあげることになります。
具体的に、例を出してお話していきますね!
イメージをザっとしておこう!
為替予約取引とは、将来の為替レートを確定するやり取りとなります。
今の状態を簡略化して、イメージしていきましょう。
今、1ドル=140円とします。
為替ヘッジするために、1年後も1ドル=140円のレートで取引してくれるように申し込みます。
しかし、冷静に考えると、1年後、1ドルは5%の金利が付くので、1.05ドルになりますね。
一方で140円は、1年後、マイナス0.1%の金利で、139.86円になります。
これでは、ドルを持っていた方がいいので、相手に不利ですよね。
ですので、これを公平にするために、1年後のレートをまけてあげるわけです!
そのレートが、1ドル=約133.2円となります。
一年後に交換できるレートは1ドル140円想定でしたが、133.2となりますので、
140円 ‐ 133.2円 = 6.8円
がコストとなります。
この割合は、6.8円/140円 = 4.9%ということで、先ほど示した短期金利の差と大体同じになります。
こういう風に、割引をしてあげることで、低金利側の通貨が為替リスクをコントロールするわけですね!
というより、こうしないと誰も取引してくれないということでもあるので、何とも合理的ですよね・・・
実際に為替ヘッジのあるTLTと2621を比較してみましょう!
青線 TLT オレンジ線2621
大体5%程度のリターン差となっていますね。
これが為替ヘッジコストや信託報酬などの運用コスト分の押し下げだと考えられます!
どうでしょうか、イメージいただけましたでしょうか?
今年、1万円で発売されたゲームを、1年後に友達から1万円で買ってと言われても買わないですよね?
きっと、6000円とか5000円とか安くされないと買わないと思います。
こんなイメージで、金利の高いドルはこの魅力高いため、相対的に円は金利分をディスカウントしないと、将来の為替レートを決められない。
こんな風にイメージしていただければと思います。
現状、コストはかかりますが、円高に振れるリスクも大いに高いと思っています!
このことを考えて、サテライト的に保有する1496や2621の為替ヘッジがある商品に私も投資をしています。
しかし、コストがかかりますので、1~3年程度の中短期で保有して売却しようと思っています。
みなさまもご自身の投資戦略に合わせて、為替ヘッジを活用いただければと思います。
投資は自己責任となりますので、最終判断はご自身でお願いします。
証券口座なら、私めだかぶも使用しているSBI証券と松井証券がおすすめ!
では、まとめに入ります。
まとめ
為替ヘッジのコストは両通貨の短期金利差!
現状、5.1%~5.35%がコストになると思われます。
これは、為替予約取引を行い、未来を為替レートを約束するときに、金利差の分だけまけてあげる必要があるためです!
今円安で円高になるリスクを考えると、為替ヘッジは有効な手段だと思います。
でも、為替ヘッジコストがかかりますので、1496や2621は来年の春をめどに判断して、売却しようと思っています。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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投資は自己責任で。
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