本記事では、「債券を何%まで含めてよいのだろう?リバランスを前提とした場合はリターンどうなるの?」と疑問を抱く方に向けて、
債券は何%?リターンとリスクをポートフォリオ戦略とリバランスから見てみよう!
という内容で記載していきます。
はじめに本日の結論から、
債券をどれぐらい入れるかは、リバランス後のリターンで目安つけよう!
過去のリターンとリスクを基に作成した仮想の株式データでシミュレーションすると、
株50:債券50 3.68%
株67:債券33 4.16%
株80:債券20 4.48%
となり、単純な加算平均より高くなる傾向でした。
そして、本ケースではリバランスを年度末に行うことで、
株式67:債券33と株式80:債券20でリターンを高める可能性があり、
すべてのポートフォリオでリスクを下げる効果が見られました。
あくまでシミュレーションですが、このようなイメージでアセットアロケーションを調整いただければと思います。
始めに自己紹介させてください。
めだかぶと申します。エンジニアとして働くアラサーサラリーマンです。20代の内に資産1000万円を貯めることに成功し、40歳までにセミリタイアするためせっせと資産運用しています。(FP2級取得)
では、解説に入ります。
はじめに
金融投資、特に株式と債券の組み合わせは、多くの投資家にとっての基盤となる戦略ですね!
過去にも近しいお話をしました。
このバランスをどう設定するかは、求めるリターンと許容するリスクに大きく影響します。
今回は、おすすめの株と債券のバランスと、リバランスの効果について解説しますね!
リバランスをする場合としない場合でのリターンの比較、リスクの比較をしていきますので、
最後までぜひ見ていってください!
おすすめの株式と債券のバランス
投資の目的やリスク許容度に応じて、株と債券の割合を調整することが多いですね。
例えば、リターンを重視し、リスクを多少許容できる場合、株式の比率を高めることが一般的です。
逆に、安定した収益を求める場合は、債券の比率を高く設定します。
私はおおよそ以下の3つパターンからお選びいただければいいのかなと思っています。
1位 株式80:債券20
2位 株式67:債券33
3位 株式50:債券50
です。
リバランスとは?
本題のリターンやリスクの話に入る前に、リバランスについて振り返っておきましょう。
リバランスとは、
ポートフォリオの資産クラスの割合が目標から外れた場合に、
それを元の目標に戻す行為
を指します。
市場の変動により、特定の資産クラスが過大または過小になることがあり、これを修正するのがリバランスです。
1年が終わると、もともと株式80:債券20のポートフォリオも株式が成長したりして、90:10になったりします。
この時に、株式を10売って、債券を10買うことで、元の株式80:債券20に戻すわけです。
このことをリバランスと言います。
どのぐらいの期間でやるべきか?という議論はあちらこちらでなされていますが、
私は大体半年から1年に1回行えばいいと思っています!
このあたりは好みですね。
リバランスとリターンの関係
では、早速リターンとリスクを比較していきましょう。
そのために、以下のような仮想の株式相場30年分を作成しました。
株式のリターンは年率4.9%、リスクは14.28
債券のリターンは年率1.91%、リスクは6.63
を条件にエクセルの関数で作成してます。
青線が株式 オレンジ線が債券
この時、各ポートフォリオのバランスを見ていきましょう!
リバランスあり リバランスなし
株50:債券50 3.68% 3.70%
株67:債券33 4.16% 4.15%
株80:債券20 4.48% 4.46%
まず、リバランスあり/なし問わずに、リターンは単純な平均よりも高くなっていますね。
例えば、株式50:債券50であれば、双方のリターンを足して2で割った値は、3.4%。
実際はそれよりも大きくなっています。
そして、リバランスを行うことでリターンにも影響が出ることがあります!
今回のケースでは、50:50の場合を除き、リバランスを行った時、若干ですがリターンが向上する傾向が見られますね。
では、結構わずかです・・・
これなら、リバランスしなくてもいんじゃない?と思うかもしれませんね・・・
でも、次の章を見てください!
リバランスとリスクの関係
リバランスの主な目的は、
リスクの管理
です。
実際に、リスクがどうなっているか確認してみましょう。
こちらの値は、年間の騰落率を計算し、その値の標準偏差を出しています。
リバランスあり リバランスなし
株50:債券50 0.076093599 0.095053754
株67:債券33 0.094078497 0.110973244
株80:債券20 0.1099285 0.121848381
実際、リバランスを行うことでポートフォリオのリスクが低下することが観察されました!
どうでしょう?
リスクを抑えて、わずかにリターンも上昇!
リバランスの効果がわかりますね。
結果、株式80:債券20がおすすめ
私の結論としては、
リターンを追求しつつ、そのリスクを緩和するためには、
リバランスを行いながら株式80債券20のポートフォリオがおすすめ
となります。
やはり、債券を33%~50%と大き目の割合で含んでしまうとリターンが目減りしてしまいますね・・・
株50:債券50 3.68%
株67:債券33 4.16%
株80:債券20 4.48%
4.5%ぐらいはほしいなと思う私としては、リスクが多少大きくなってもこちらが良いかなという感じです。
この辺りは、皆様の投資戦略のもとご検討ください。
投資は自己責任となりますので、最終判断はご自身でお願いします。
証券口座なら、私めだかぶも使用しているSBI証券と松井証券がおすすめ!
では、まとめに入ります。
まとめ
債券をどれぐらい入れるかは、リバランス後のリターンで目安つけよう!
過去のリターンとリスクを基に作成した仮想の株式データでシミュレーションすると、
株50:債券50 3.68%
株67:債券33 4.16%
株80:債券20 4.48%
となり、単純な加算平均より高くなる傾向でした。
そして、本ケースではリバランスを年度末に行うことで、
株式67:債券33と株式80:債券20でリターンを高める可能性があり、
すべてのポートフォリオでリスクを下げる効果が見られました。
あくまでシミュレーションですが、このようなイメージでアセットアロケーションを調整いただければと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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