本記事では、「トレジャリーノート債券の参考利回りがとても高いけど、信頼してもいいの?」と疑問を抱く方に向けて、
トレジャリーノート債の参考利回りに要注意!
という内容で記載していきます。
はじめに本日の結論から、
トレジャリーノート債券の参考利回りと利子利回りは異なります!
参考利回りが4%でも利子が4%分もらえるわけでないので要注意です。
参考利回りはトータルリターンの年率になりますので、しっかりと把握して投資ください!
とはいえ、償還まで持っていれば、年率4%以上のリターンがでる償還期間が短い債券の魅力は相変わらず高いですね。
始めに自己紹介させてください。
めだかぶと申します。エンジニアとして働くアラサーサラリーマンです。20代の内に資産1000万円を貯めることに成功し、40歳までにセミリタイアするためせっせと資産運用しています。(FP2級取得)
では、解説に入ります。
はじめに
米国債券に投資をしたい人が増えてきていますね!
最近の利回りが徐々に下がっているのも、債券を買う人が増えているからですね。
そんな債券に投資をするときに、皆様が気にするのが
参考利回り
ではないでしょうか?
ここ最近は、償還までの時間が2年ほどのものであれば、年率4%近い参考利回りになっています。
証券会社で債券のページを見に行くと、既発債で参考利回り4%ぐらいのものを買うことができますね。
でも、この利回り、皆様がイメージする利回りと微妙に異なります。
ということで、解説していきますね!
参考利回りの分だけ、利子がもらえるわけでない
結論から言うと、
参考利回り分の利子をもらうことはできない
ということになります。
例を出してみていきますね。
額面 100ドル
購入価格 95.67ドル
利子の利回り 2%
参考利回り 3.72%
償還日 2025年8月
これだけ見ると、利子が
95.67ドル×3.72%=3.55ドル
もらえるように感じますが、実際は、
100ドル×2%=2ドル
となります。
購入価格で割った利子の利回りは、
2ドル÷95.67ドル=2.09%
となります。
3.72%ではないのです。
では、どうして3.72%と記載されているのかお話していきます。
3.72%はトータルリターンを表している
先ほどのケースで説明してきます。
この債券を満期まで保有した時、全体でいくら利益があるのか見ていきましょう。
一般に生の債券は、2/15、8/15の年に2回利子がもらえます。
今購入したとすると、2023年2月~2025年8月まで6回利子がもらえます。
そして、2025年8月に100ドルが償還されますね。
簡単に計算すると以下のようになります。
2023年 2月 1ドル
8月 1ドル
2024年 2月 1ドル
8月 1ドル
2025年 2月 1ドル
8月 101ドル
トータルで106ドル、それを95.67ドルで購入したことになります。
つまり、リターンは10%の利益となります。
それを、2年8カ月の期間となりますので、1年あたりの直すと、
3.92%
になります。
つまり、売るときの償還を含めてのリターンとなるのです。
楽天証券の参考利回りより、0.15%ほどズレがあるのですが、今一つ原因がわかりません。
ということで、もう1つ確認してみましょう!
もう少し期間が長い債券でも確認してみよう
もう少し償還までの時間が長いものでも、参考利回りを計算してみましょう!
今回は以下の条件の債券で、計算していきます。
額面 100ドル
購入価格 89.83ドル
利子の利回り 1.625%
参考利回り 3.33%
償還日 2029年8月
2023年 2月 0.8125ドル
8月 0.8125ドル
2024年 2月 0.8125ドル
8月 0.8125ドル
2025年 2月 0.8125ドル
8月 0.8125ドル
2026年 2月 0.8125ドル
8月 0.8125ドル
2027年 2月 0.8125ドル
8月 0.8125ドル
2028年 2月 0.8125ドル
8月 0.8125ドル
2029年 2月 0.8125ドル
8月 100.8125ドル
合計すると、111.375ドルとなります。
89.83ドルで購入できたということですので、利益は23%となります。
これを6年8カ月で得ることができたということになりますので、
3.28%
となります。
このように、参考利回りは利子をもらえる利回りとは異なるということわかったと思います!
ただ、トータルでもらうことできる利回りとなりますので、そのことを把握して投資いただければと思います。
投資は自己責任となりますので、最終判断はご自身でお願いします。
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では、まとめに入ります。
まとめ
トレジャリーノート債券の参考利回りと利子利回りは異なります!
参考利回りが4%でも利子が4%分もらえるわけでないので要注意です。
参考利回りはトータルリターンの年率になりますので、しっかりと把握して投資ください!
とはいえ、償還まで持っていれば、年率4%以上のリターンがでる償還期間が短い債券の魅力は相変わらず高いですね。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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