資産運用

純金積立はやめとけ?メリットとデメリットをしっかり理解しよう

本記事では、「最近、金投資に興味があるけど純金積立のいい噂を聞かないなぁ」と気になったアラサーサラリーマンに向けて、

純金積立はやめとけ?メリットとデメリットをしっかり理解しよう

という内容で記載していきます。

はじめに本日の結論から、

お金をじゃぶじゃぶ刷っている今、金投資の魅力が増しています。

金への投資は金の裏付けがある金ETF純金への現物投資がおすすめ!

長期投資で現物を手元に置いておきたい方は現物投資、

中期・長期投資で手軽に投資したいなら、ETFの方が良いと思います。

ETFを買うのも100万円までなら手数料無料で、純金の現物投資するにも特定保管の投資口座が作れるSBI証券がおすすめ!

始めに自己紹介させてください。
めだかぶと申します。エンジニアとして働くアラサーサラリーマンです。20代の内に資産1000万円を貯めることに成功し、40歳までにセミリタイアするためせっせと資産運用しています。(FP2級取得)

では、解説に入ります。

       

インフレ懸念の中での金投資の魅力が高まる~

今現在、世界中の中央銀行が、景気対策でお金を刷っています

そのお金で、債券や株式を購入することで市中に出回るお金の量を増やし、景気を良くしようとしていますね。

しかし、そうなると不安になるのは、インフレです。

インフレとはお金の価値が下がること、逆にお金の価値が上がることをデフレといいます。

世の中に、今まで以上のお金が出回ると、お金の貴重さが薄れます。

すると、お金の価値がどんどん下がってしまうんです。

別の記事で、日銀のマネタリーベースからインフレについてまとめた記事もあるので、参照ください。
アラサーはインフレ対策するべき?日銀マネタリーベースから考える

そんな中で、注目されるのが埋蔵量が限られて、貴重さが薄まることのない貴金属です。貴金属は金やプラチナ、銀などがメジャーですね。

長い目で見ると、金やプラチナは価値が一定のため、インフレによりお金の価値が下がると、相対的にお金に対して、価値が上がる傾向にあるのです。

このことから、量的緩和が続く昨今、金投資が再注目されています。

実際に以下のチャートをご覧ください!

米国ドルの通貨供給量を示すマネーストック M2と金価格を並べたものです。

お金の供給量が上がるとともに、金価格も上がっていますね。

しかも、同じような割合です!

2020年2月から続く金融緩和によって、お金はじゃぶじゃぶと溢れています。

ということは…

これからの金価格に期待ですね!

       

どうやって金に投資するの?金投資の種類

金に投資する方法は大きく4つありますので、ご紹介していきます。

1.投資信託・ETF

一番手軽なのはこれです!

金の投資信託やETFは、他の株式や債券の投資信託・ETFと同様に、金というアセットをペーパーアセット化してくれます。

つまり、よくある株式の投資信託と同様に手軽に購入可能です!

ただし、金ETFには注意点があります。

現物の裏付けがあるETFと、ただ金の指数に連動することを目指しているETFがあるのです。

めだかぶのお勧めとしては、しっかりと金現物の裏付けがあるETFです。

現物裏付けの金ETFを2つご紹介していきます。

【1540】 純金信託”金の果実”

こちらは、三菱UFJ信託銀行によって運用されています。

信託報酬は0.44%。

このETFの最も大きな特徴は、現物交換可能だということです。

2021年7月3日現在、6080円から購入可能です。

このETFを少しずつ積み上げていくことで将来的には現物に交換することもできます。

【1326】GLD SPDRゴールドシェア

このETFは泣く子も黙る米国三大運用会社、ステートストリートのETFになります。

信託報酬は0.4%。

アメリカでも上場しているETFなので、知名度も高いと思います。

純資産額が7兆円と、金ETFの中では断トツの1位を獲得しています。

規模感でいうと圧倒的なETFですね。

金のETFで金の値動きに連動した投資をすることができます。

2.商品先物

こちらはリバレッジを効かせながら、金に投資できる商品ですね。

結論からいうと、おすすめしません

ですので、あまり詳しくは記載しませんが、先物という性質上、長期的に金に投資したい人が手を出すべき商品ではないのです。

       

3.金鉱山会社の株式

こちらは、金を産出する鉱山会社の株式を買うという方法です。

金鉱山会社の株価は、金の価格にある程度連動して変化します。

そして、オペレーティングレバレッジが利くため、金価格に比べて上下に大きく変動します!

つまり、金価格が上がった場合は、リバレッジ分大きな利益を得ることができ、下がった場合は大きく損をしてしまうわけです。

詳しくは以下の記事でご説明しておりますので、興味のある方はご覧ください。
金鉱株に投資するのはどうなのか?

4.純金の現物投資

本日の本題、純金の現物投資ですね!

こちらはイメージしやすいですね。直接、純金を購入するわけです。

現物ですので、普段は金庫や証券会社に預けておき、緊急時は手元に送ってもらうということができます。

ありとあらゆる資産価値が減少したときに、役に立つかもしれませんね。

といっても、金は1グラム6000円近くしますから、いきなり延べ棒とかコインを買うのは負担が大きいです。

そんな方のために、1グラム単位や所定の金額単位で、コツコツ買うことが可能です。

めだかぶもコツコツ、純金への積立投資をしていました。

でも、純金への現物投資は、買い手数料が高い、売価と買価でスプレッドがある、税金で申告分離課税が使えないというデメリットがあるんです。

       

純金投資はやめとけ?デメリットを理解しよう

気を付けるべき点、1つ目は手数料が高いこと

手数料が高いんです。

会社にもよりますが、割安なネット証券でも1.65%~です。

株式や投資信託の買付手数料が0円の今日ではかなり割高です。

金の投資信託やETFは買付手数料0円であることが多いので、こちらに軍配が上がります。

       

気を付けるべき点、2つ目は買価と売価にスプレッドがあること

買う時の値段と売る時の値段が異なるのです。

例えば、金を買う時の値段が5100円だとすると、金を売る時の値段は5000円と安く設定されているんですね。

これをスプレッド(価格差)といいます。つまり買った瞬間はマイナスから始めるわけです。

スプレッドは証券会社によって異なり、このブログ執筆時点で、

SBI証券は80円
田中貴金属は110円

でした。

このスプレッドが大きいほど、パフォーマンスに影響してしまいますね。

気を付けるべき点、3つ目は申告分離課税が使えないこと

税金の話になりますが、金の売買益は申告分離課税にすることができず、総合課税になってしまいます。

ですので、本業や副業で稼いでいる方は、譲渡益にかかる所得税が申告分離課税の約15%より多くなる可能性があります。

つまり、今年は稼ぐぞー!という時に、純金を売却して利益を確定すると、累進課税(稼ぎが多い人ほど税金の利率が高い)によって、思ったよりも所得税が高くなってしまった…

なんてことになってしまうわけですね!

詳しくはこちらの記事をご覧ください。
金を現物で買うと税金ってどうなるの?

       

本当にやめとけ?メリットも把握しておこう!

散々デメリットを説明しておいて、なんですが…

本当に純金への現物投資をやらなくて良いのか?

メリットについても確認しておきましょう。

金に現物投資する最大のメリットは、

金という希少性の高い貴金属を手元に置いておけること

です。

過去、数千年の間お金として使われていた純金を手元に置いておけるということは、大きな安心に繋がりますね。

実際に、激しいインフレが起こりやすい発展途上国には金を保有する習慣がある国もあります。

そして、昨今ではその習慣がデジタルゴールドといわれるビットコインなど暗号通貨の購入に繋がっています。

私はこれからの老後を見据えて、40年~50年と超長期間の投資を想定していますので、資産分散の一貫として純金を含めた貴金属の現物投資をしています。

       

めだかぶの純金積立のパフォーマンス公開

ではご参考までに、めだかぶが保有する純金のパフォーマンスをご紹介しておきます。

私は昨年の10月から9ヶ月間に時間分散して、投資しました。

評価額:530754円
損益 :+5906円
   (1.1%)

でした。

株に比べると、いまいちな結果ですね!

金利の上昇懸念と、米経済のインフレ抑制という金にとってはいまいちな材料が溢れており、しばらくは渋い動きになるかなと予想しています。

ちなみに、プラチナにも投資していますが、

評価額:275435円
損益 :+41611円
   (17.8%)

と比較的優秀な成績です!

貴金属も分散が大切ですね。

では、そんな純金への現物投資をする上で必要な知識をご説明していきます。

       

純金の管理方法は特定保管と消費寄託がある

では貴金属への投資を検討する前に、資産の保管方法について、把握しておきましょう。

というのも、貴金属は現物があるため、管理・保管が必要になるからです。そして、その方法は2種類あります。

1つ目の特定保管とは、投資家の金やプラチナを、証券会社の資産とは分けて保管する方法です。

2つ目の消費寄託とは、投資家の金やプラチナを証券会社が消費してもいいけど、あとで投資家が返還を要求した場合、同じ、等価の金やプラチナを返せば良いという管理方法です。

少しわかりにくくなってしまったので、具体例を出してご説明します。

特定保管のケース
めだかぶが100万円で買った金やプラチナは、めだかぶっと、名前が書かれたような状態になり、金庫の中に保管されているイメージです。

消費寄託のケース
めだかぶが100万円分の金やプラチナを買っても、その金やプラチナにめだかぶの名前は書かれません。所有者は証券会社のままで、めだかぶが買った金やプラチナを運用しても良いことになっています。しかし、めだかぶが、買った金を引き出したいと言ったときには、ちゃんと買ったときと同量の金を引き出せるようにする、といったイメージです。

銀行預金をイメージするとわかりやすいですね。

入金した時の紙幣と引き出す時の紙幣は別物ですが、同じ1万円分の価値の紙幣が出てきます。これが消費寄託です。

消費寄託の場合、運用元の証券会社が倒産したら金やプラチナが、返ってこないリスクがありますね。

どちらが良いの?

と、聞かれると明確な答えがないのですが、めだかぶは特定保管のSBI証券を開設しています。

理由は、

40年~50年後の安全資産として積み立てているから

です。

特定保管の方が手数料が高い傾向にあるのですが、万が一に備えて、特定保管の口座を開設しています。

しかし、これは、

金やプラチナ、銀の資産価値が、数字として成長すれば良いと思っているか

将来的に現物の地金を保有したいか

など投資スタイルによって、答えが変わってきてしまうので、是非ともご自身でお考えください。

       

どの証券会社が特定保管?消費寄託?

ネット証券を見てみると、各社管理方法が異なります。

特定保管なのが、SBI証券や田中貴金属です。

消費寄託なのが、楽天証券やマネックス証券です。

では各社の手数料を確認していきましょう。

特定保管のSBI証券と田中貴金属の手数料

SBI証券
買付手数料:1.65%(税込)
売却手数料:0
年会費  :0
保管料  :0
現物転換 :可

田中貴金属
買付手数料:毎月の積立額で変動
3千~2万9千円:2.75%(税込)
3万~4万9千円:2.2%(税込)
5万円~    :1.65%(税込)
売却手数料:0
年会費  :1100円(税込)
 ※ネットサービス利用で0円
保管料  :0
現物転換 :可

※金、プラチナは特定保管、銀は消費寄託

この2社を比べると、SBI証券が割安ですね。やはり実店舗を持たない強みがありますね。

そして、SBI証券は2021年7月から買付手数料を1.65%まで下げてくれました!

おかげで、後述する消費寄託の楽天証券やマネックス証券と同額の手数料となっています。

消費寄託の楽天証券とマネックス証券の手数料

楽天証券
買付手数料:1.65%(税込)
売却手数料:0
年会費  :0
保管料  :0
現物転換 :不可

マネックス証券
買付手数料:1.65%(税込)
売却手数料:0
年会費  :0
保管料  :0
現物転換 :金のみ可

楽天証券、マネックス証券ともに、特定保管のSBI証券と同額の手数料になっています。

そして、マネックス証券は金の現物に転換可能です。別途、金を保管する金庫を探さなくてはいけなくなりますが、有事に備えて手元に置いておきたいと思う方のニーズには答えることができますね。

       

純金の現物投資するならSBI証券は特定保管の口座がおすすめ

各社の手数料を紹介してきましたが…

SBI証券は、特定保管の口座として手数料が割安でおすすめです!

私もSBI証券で純金からプラチナ、銀まで現物投資してます。

投資先や口座は、投資期間やリスクを考えながら、決めていただければなと思います。

長期投資で現物を手元に置いておきたい方は現物投資、中期・長期投資で手軽に投資したいなら、ETFの方が良いと思います。

現物投資に興味を持った方は特定保管の口座を開設できるSBI証券、金ETFに興味を持った方も1日の約定代金100万円以下なら手数料0円のSBI証券がおすすめです!

下記にSBI証券のリンクを張っておきます!

以下をクリックして、SBI証券の口座を開設しよう!
SBI証券

投資は自己責任です。最終判断はご自身でお願いします。

では、まとめに入ります。

       

まとめ

今日のポイント

お金をじゃぶじゃぶ刷っている今、金投資の魅力が増しています。

金への投資は金の裏付けがある金ETF純金への現物投資がおすすめ!

長期投資で現物を手元に置いておきたい方は現物投資、

中期・長期投資で手軽に投資したいなら、ETFの方が良いと思います。

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