資産運用

為替ヘッジは本当に必要なのか?必要ないと思う理由

本記事では、「外国の資産に投資する投資信託やETFを選ぶときに、為替ヘッジありとなしがあるけど、どっちがいいの?」と疑問を抱くアラサーサラリーマンに向けて、

為替ヘッジは本当に必要なのか?必要ないと思う理由

というテーマで記述していきます。

はじめに本日の結論から、

・為替ヘッジをドル/円などの為替変動をマイルドにしてくれる制度。

・しかし、長期投資では、コスト増と保有通貨の分散の観点から、為替ヘッジはおすすめしません。

始めに自己紹介させてください。
めだかぶと申します。エンジニアとして働くアラサーサラリーマンです。20代の内に資産1000万円を貯めることに成功し、40歳までにセミリタイアするためせっせと資産運用しています。(FP2級取得)

       

為替ヘッジとは

資産運用に関して学び、知識も増えてくるとこんな疑問を抱かないでしょうか?

為替ヘッジ あり と なし

両方設定されている等信託あるけど、なにこれ? どっちがいいの?

始めに、結論をまとめると、

為替ヘッジは、為替の変動を緩和させるもの。

ただ、長期投資をする中ではコストが増えるし、通貨のリスク分散の観点からも必要ないと考えています。

でも、なぜこう考えるのか考え方が大事になってきます。

なぜなら、投資理由は100人100通りですからね。

ご自身の場合ならどうか考えてみてください。

       

法定通貨と為替

日本に住む人は“円”を使って生活しています。

もし、トヨタやソニーの株を買いたいと思ったら、円で買うことができます。

なぜなら、日本の法定通貨は”円”だからですね。

一方、アメリカに住む人は“ドル”を使って生活しています。

もし、アップルやアマゾンの株を買いたいと思ったらドルで買うことができます。

これはアメリカの法定通貨が”ドル”だからですね。

そして、円とドルの関係は常に為替相場で変動します。

すごく当たり前のことを言ってますね・・・

ここ10年だと、1ドル80円~120円くらいで上下に動いています。

今はかなり円安局面ですね、いったどこまで円安ドル高になるのか不安です。

       

外国の資産を買う、売るには?

では、日本の人がアップルやアマゾンの株を買いたいと思ったら、どうすればいいでしょう?

まず、円をドルに変えますね。

そして、ドルでアップルの株を購入します。

逆に売る場合はどうでしょう?

まず、アップルの株を売りドルにします。

そして、ドルを円に変えます。

では、実際の値動きを付けて見てみましょう。

アップル株を買うとき、

・ドル/円は1ドル100円
・アップル株は100ドル とします。

すると、アップル株は、為替 × 株価

100円 × 100ドル = 1万円ですね。

アップル株が150ドルになったので売ります。

その時、ドル/円は1ドル80円でした。

すると、

80円 × 150ドル = 1万2千円です。

あれ?

ドルだと1.5倍に値上がりしたのに、円だと1.2倍になりました。

外国資産を購入すると、このようなリスクがあるのです。

このリスクを為替リスクといいます。

では逆に売るときに、

ドル/円が1ドル120円になっていたら、

120円 × 150ドル = 1万8千円です。

円だと1.8倍になっていますね。

このように、プラスにもマイナスにも振れる為替リスク。

外国株の円ベースのパフォーマンスを大きく左右します。

       

為替リスクを低減してくれる為替ヘッジ

このような為替が変動するリスクを低減してくれるのが、為替ヘッジです。

つまり、先程のドル/円による評価額の変動が”嫌な人”は為替ヘッジを利用するのです。

ただ、悲しいことに無料ではヘッジしてくれないんですね。

一般にその費用は、

短期金利の差

と言われています。

今はアメリカが利上げ局面に入っています。

そのため、仮に2年間の為替ヘッジにかかるコストは、

アメリカ2年債金利 2.15% ー 日本2年債利回り0.03%

=2.12%

と算出することができます。

高いですよね・・・

長期的に見ると、このコストは大きな足かせになりますね。

これが、めだかぶが長期投資において、為替ヘッジをおすすめしない理由の1つ目です。

       

長期的な視点では通貨も分散して持つべき

私めだかぶは、

円のみを持つのは危険!

だと過去の記事でも発信してきました。

円以外の資産も持とう、米ドルMMFについて考える

どうして銀行預金だけではダメなの?

アラサーサラリーマンの人的資本2億円!?資産は分散しよう

外国の資産を持つということは、その国の通貨建ての資産を持つことでもあります。

日本が対外的な輸出力がこの先落ちてしまった場合、円安になるかもしれません。

最近、貿易赤字が騒がれていますね・・・そして円安・・・

そうなると、相対的に円ベースでのアメリカ株や債券の価値が上がっていきます。

しかし、もし為替ヘッジをしていたら、このメリットが減ってしまうのです。

これが、めだかぶが為替ヘッジは必要ないと思う理由2つ目でした。

いかがでしょうか?

円以外の為替ヘッジのメリット、デメリットを理解いただけましたでしょうか?

ぜひ、投資スパンとリスク分散の観点からご自身にあった方を選んでいただければと思います。

投資は自己責任でお願いします!

では、まとめに入ります。

       

まとめ

今日のポイント

・為替ヘッジをドル/円などの為替変動をマイルドにしてくれる制度。

・しかし、長期投資では、コスト増と保有通貨の分散の観点から、為替ヘッジはおすすめしません。

私たちアラサーサラリーマンは毎日”円”資産に私たちの大切な時間を交換しています。これが給料ですね。

ですので、円以外の資産ももってセミリタイアを目指しましょう。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。
投資は自己責任で。

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