本記事では、「米国長期債券に投資したいけど、米国ETFには、TLTとEDVがある。どちらがいいのかな?」と疑問を抱く方に向けて、
TLTとEDV、米国長期債券に投資するなら、どちらがいい?
という内容で記載していきます。
はじめに本日の結論から、
米国超長期債券に投資をするなら、TLTとEDVの2つの米国ETFがメジャーかと思います!
私が投資をするなら、TLTを選びます。
それは、比較すると価格変動が落ち着いているためです!
私のポートフォリオにおける債券ETFの役割は、価格変動を落ちかせること。
そのためには、TLTの方が適切ということになるからですね!
始めに自己紹介させてください。
めだかぶと申します。エンジニアとして働くアラサーサラリーマンです。20代の内に資産1000万円を貯めることに成功し、40歳までにセミリタイアするためせっせと資産運用しています。(FP2級取得)
では、解説に入ります。
はじめに
すでに米国債券の利回りの上昇は落ち着きつつありますが、依然として魅力的な水準ですね。
ここ最近も少し上昇しつつあります。
このことから、米国の債券投資に興味をある人も多いと思います。
政策金利の影響を受けやすく、実際に利回りが上昇している短期債券も魅力的ですが、長期で保有するなら
長期債券に投資したい
と思われるのではないでしょうか?
今は逆イールドカーブになっていますが、通常は償還までの期間が長ければ長いほど、利回り上昇するためですね!
さて、米国の超長期債券に投資可能な米国ETFと言えば、良く紹介するTLTともう一つEDVがありますね。
でもどちらがいいの?
と思われている方もいると思います。
どちらがいいのか、チェックしていきましょう!
基本情報から比較していこう
早速、見ていきます。
●TLT
運用会社:ブラックロック
連動指数:ICE US treasury 20+ year index
信託報酬:0.15%
純資産:268億ドル
実効デュレーション:17.53年
過去利回り:2.6%
●EDV
運用会社:バンガード
連動指数:バークレイズ米国債STRIPS(20~30年)
信託報酬:0.06%
純資産:14億ドル
実効デュレーション:24.38年
過去利回り:3.16%
信託報酬はEDVの方が安く、過去利回りもEDVの方が優れている結果でした!
純資産はTLTの方が優れていますね。
デュレーションが17年と24年ということで大きく異なります。
これは、インデックスが異なることが理由ではないかなと思います。
このデュレーションの違いが、この後のいろいろな要因となりますので、覚えておいてください。
価格変動はどちらが上?
さて、TLTとEDVの価格はどちらが上がっているのか見ていきましょう。
まず、ここ1年の動きを確認しています。
青線がTLT オレンジ線がEDV
約8%程度の開きが出ていますね。
EDVの方がTLTよりも低いパフォーマンスとなっています。
これが一時的なものなのか、ここ5年まで期間を広げてみていきます。
青線がTLT オレンジ線がEDV
こちらでも最終的にEDVの方が下がっていますね!
しかし、2020年7月時点では逆にEDVの方が上昇しています。
このように、EDVの方がTLTよりも上下に大きく動く可能性があることがわかりました。
これはデュレーションの違いが影響していますので、解説していきます。
デュレーションが長いと価格は変動する?
この話をするために、デュレーションについてお話しますね。
デュレーションとは、
元本の回収期間を示したもので、
クーポンの同じ債券であれば、期間が長いほどデュレーションは長くなる
という特性を持っています。
現在、10年債利回りは3.81%、30年債利回りは3.89%と大差ありません。
つまり、ポートフォリオに含まれる債券の償還までの期間が長いEDVのデュレーションが伸びているということですね。
そして、一般に
デュレーションが長いETFほど、金利変動の影響を受けやすい
と言われています。
以上のことから、EDVはここ最近の金利変動の影響を大きく受けて、
TLTよりも、金融緩和時に価格が上昇し、金融引き締め時に価格が下落した
ということが推測できますね!
一見、米国超長期債券という同じような投資対象に見えますが、意外と異なりますね。
確かに、連動する指数は異なりますが、価格変動も大きく異なることがわかりました。
結論、私が投資をするなら、
TLT
です。
信託報酬の安さや過去利回りはEDVに負けますが、価格変動は小さい方がいいと思うんですよね。
ポートフォリオの価格変動を抑えるために、債券ETFを保有する方多いと思いますので、私がTLTを選びます。
しかし、今後の上昇など逆張りを狙うなら、EDVもアリだと思いますので、ご自身の投資戦略に合わせて検討してみてください!
投資は自己責任となりますので、最終判断はご自身でお願いします。
証券口座なら、私めだかぶも使用しているSBI証券と松井証券がおすすめ!
では、まとめに入ります。
まとめ
米国超長期債券に投資をするなら、TLTとEDVの2つの米国ETFがメジャーかと思います!
私が投資をするなら、TLTを選びます。
それは、比較すると価格変動が落ち着いているためです!
私のポートフォリオにおける債券ETFの役割は、価格変動を落ちかせること。
そのためには、TLTの方が適切ということになるからですね!
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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