本記事では、「eMAXIS Slim 先進国債券インデックスの魅力については理解できたけど、売り時についても理解しておきたい」という方に向けて、
eMAXIS Slim 先進国債券インデックスをいつ売ればいいの?
という内容で記載していきます。
はじめに本日の結論から、
基本的なeMAXIS Slim 先進国債券インデックスの売り時と売り方は、セミリタイア後に一定割合をコツコツと売るということになります。
しかし、景気後退などで政策金利が0%付近まで下落したら、その付近がその先数年の債券価格の天井域である可能性があります。
ですので、その後の債券価格の下落を避けるために、先3年分ほどの取り崩し額を前倒しで取り崩しておく方法もありだと思います。
でも、基本的には一定割合をコツコツ売ることとなりますので、使用方法は慎重にお願いします!
始めに自己紹介させてください。
めだかぶと申します。エンジニアとして働くアラサーサラリーマンです。20代の内に資産1000万円を貯めることに成功し、40歳までにセミリタイアするためせっせと資産運用しています。(FP2級取得)
では、解説に入ります。
eMAXIS Slim 先進国債券インデックスの売り時はセミリタイア後が基本
資産運用を始めると、いつ、どんなを投資信託を、いくら買えばいいのか?
こういったことは気になりますし、色々と勉強されていらっしゃると思います。
しかし、最終的には現金にして使うために投資していますよね。
ですので、売り時も考えておくことで、今後の運用も出口を考えた上で行動できますので、大切ですね。
ただですね、そんなに難しいこともありません。
基本的に売り時は、
セミリタイア後の取り崩しフェーズ
に入ってからということになります。
そして、取り崩す額も
1.保有額の4%を毎年取り崩す”はらはらドキドキコース”
2.保有額の3%を毎年取り崩す”石橋をたたいて渡るコース”
のどちらかで毎年切り崩していただくのが最も確実だと思います。
しかし、債券市場も日々動きますし、2022年のように債券価格が急落する局面でも同じように対応してよいのか不安ですよね。
そんな時の対応方法について、本日はお話していきますね。
政策金利が0%付近になったら、ここしばらく先の天井域である可能性も否めない
どういった市場だと取り崩しが不安になるかというと、
利上げ局面
ですよね。
というのも、債券というのは政策金利の影響を大きく受けます。
一般に政策金利が上昇すると、市場の利回りも上昇します。
逆に政策金利が下落すると、市場の利回りも下落します。
そして、債券価格と利回りはシーソーの関係にあるので、利回りが上昇すると、債券価格はどんどん下落してくことになります。
2022年年初から複数回、アメリカの中央銀行FRBは利上げを行いました。
その影響を受けて、債券価格は大きく値下がりしているのですが、本当にそうなっているのか以下のチャートを確認してみます。
政策金利の影響を大きく受けると言われる米国2年債利回りと、アメリカの市場で有名な米国債券ETFのAGGを比較してみます。
青線:米国2年債利回り オレンジ線:AGG
2022年から青線の2年債利回りが急上昇しており、オレンジ線の債券価格が大幅に下落しています。
この時と取り崩しタイミングが重なると大変ですね!
逆に、2020年3月の時のように2年債金利が0.1%付近まで下落した時は、オレンジ線の債券価格が上昇しています。
つまり、
債券価格が0%付近に近づいたタイミングでeMAXIS Slim 先進国債券インデックスの一部を利益確定しておけば、その先数年の下落リスクを避けられるかも?
ということになりますね。
セミリタイア達成できそうな数年前に政策金利0%付近まで下がったら
続いて、シミュレーションを行っていきましょう!
セミリタイアの予定時期の何年前に政策金利が0%付近まで引き下げられたら、何年分利益確定しておけばいいのか?
気になりますよね!
2020年8月頃から2022年8月までに、2年債利回りは0.1%から2.9%まで上昇しています。
一般に中立金利といわれる”いい感じ”の金利は、2.5~3%といわれていますので、すでに適正水準まで上げているということになります。
その時期における債券ETF AGGの下落率は、
最大で約15%
でした!
ということは、この分を取り返すためには約17%上昇しないとなりません。
この17%の上昇を利回りだけの複利で得ようとすると、以下の期間必要です。
利回り3%の場合
約6年後に19%達成
利回り2.5%の場合
約7年後に18%達成
このくらいの期間は戻さない可能性があるということですね。
実際には、債券市場の悲観や失望による売りで下落している側面もあるため、通常は買い戻しの力も働き、もっと早く回復するとは思います。
しかし、大切なセミリタイア資金を失った状態で取り崩すのはつらいですよね。
ですので、もしセミリタイア開始タイミングの直前で暴落が起こり、債券の価格が急騰しましたら、上記の取り戻し期間の半分程度、
この先3年分の取り崩し予定額を切り崩しても良い
かもしれませんね。
例えば、毎年ポートフォリオの内180万円取り崩すとして、その30%がeMAXIS Slim 先進国債券インデックスだとします。
すると、180万円×30%×3年分=162万円ぐらいを利益確定しておくようなイメージですね。
この手法なら、セミリタイア前とは言わず、セミリタイア中にも使えますね!
基本は一定額の取り崩しがおすすめ
でも、本当にそんな器用なことができるのか?
疑問に思われますよね…
説明しておいて恐縮なのですが、かなり困難であると思います…
再度先ほどのチャートでお話したいのですが、2013年~2016年をご確認ください。
青線:米国2年債利回り オレンジ線:AGG
この期間を見ると、青線の2年債利回りが徐々に上昇していますね!
ということは、オレンジ線の債券ETF AGGは下落していると予想するのですが、結果はともに上昇しているのです。
このように、緩やかにマイルドに利上げしている場合、ともに成長する可能性もあるわけです。
また、とても大切なところなのですが、タイミングを見計らう投資手法はこのセミリタイアやつみたて投資、一定額の取り崩しに向いていません。
当初の時間分散に関するルールを無視してしまっているからです。
ですので、途中3年分のセミリタイア資金を取り崩すのもありと思いましたが、しっかりと考えていただいてからの方がいいですね!
ただ、債券価格が下落する可能性とこういった方法があることを念頭において、セミリタイア後の生活のために検討いただければと思います。
投資は自己責任となりますので、最終判断はご自身でお願いします。
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では、まとめに入ります。
まとめ
基本的なeMAXIS Slim 先進国債券インデックスの売り時と売り方は、セミリタイア後に一定割合をコツコツと売るということになります。
しかし、景気後退などで政策金利が0%付近まで下落したら、その付近がその先数年の債券価格の天井域である可能性があります。
ですので、その後の債券価格の下落を避けるために、先3年分ほどの取り崩し額を前倒しで取り崩しておく方法もありだと思います。
でも、基本的には一定割合をコツコツ売ることとなりますので、使用方法は慎重にお願いします!
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