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【1656】iS米国債7ー10年を買ってもいいの?分配金と利回りは?

公式ページ本記事では、「(1656)iS米国債7ー10年の分配金利回りが気になって、買ってもいいのか迷っている」アラサーサラリーマンに向けて、

(1656)iS米国債7ー10年を買ってもいいの?分配金と利回りは?

という内容で記載していきます。

はじめに本日の結論から、

2021年2月11日終値時点での分配金利回りは1.88%です。

過去の利回りと比較して、やや低いものの妥当な水準だと思われます。

しかし、今は米国債10年利回りの上昇の動きが気になります。

(1656)iS米国債7ー10年もETFとして悪くないですが、債券を買うなら投資対象が分散されている(2511)NF外国債券ヘッジ無少しずつ買うことをおすすめします。

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始めに自己紹介させてください。
めだかぶと申します。エンジニアとして働くアラサーサラリーマンです。20代の内に資産1000万円を貯めることに成功し、40歳までにセミリタイアするためせっせと資産運用しています。(FP2級取得)

では、解説に入ります。

       

(1656)iS米国債7ー10年とは?

始めに、本記事の主役となる(1656)iS米国債7ー10年についてご紹介します。

(1656)iS米国債7ー10年は正式名称をiシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETFといいます。

ブラックロックジャパンが運用するiシェアーズシリーズの1つで、FTSE米国債7ー10年セレクトインデックスに連動する上場投資信託(ETF)です。

端的に言えば、アメリカの中長期の国債に連動した指数となります。

アメリカの中長期国債に分散投資できる

このETFに投資することで、

アメリカ:100%
※公式HPより

に投資できます。

このETFは為替ヘッジ無しですから、購入することでアメリカドルの資産を保有することができますね。

債券には、償還残存によって複数の呼ばれ方があります。

代表的なのは、10年を越える長期債券や、5~7年を中心とした中期債券、1~3年を中心とした短期債券ですね。

一般的には、返済までの期間が長ければ長いほど、金利は高くなります。

お金を貸す期間がないほど、リスクが増えていきますから、高い金利でないとみんな買ってくれないということなんでしょう。

今回の(1656)iS米国債7ー10年は、その内の中長期債券が対象ということになります。ですので、中ぐらいの金利になります。

金利といえば、

利子

ですね!

このETFを買う目的も、米国中長期債券の利子を原資とする分配金になりますね。

ということで、(1656)iS米国債7ー10年の分配金を見ていきましょう。

       

過去の分配金利回りを確認してみよう

2021年2月11日終値時点で、分配金利回りは

1.88%

でした。

低いと思いますか?高いと思いますか?

悩まれたアラサーサラリーマンの方、結論をお伝えすると、

やや低めな水準

にあります。

なぜそう言えるのか、一緒に確認していきましょう。

そのために、上場後の過去利回りを確認します。

以下の数字はその年に分配された分配金を、その年の終値で割っています。

2020年 1.99%
2019年 1.93%
2018年 2.05%

※公式HPの分配金履歴から算出。

と、現在の利回りが、やや低めな水準であることがわかります!

2018年からの3年間、比較的安定した配当利回りとなっています。

2%を前後に推移していますね。

       

基本情報とリターンを確認

投資しても良いかを判断するために、もっと深く考察していきましょう。

基本情報

基本情報

信託報酬:0.154%(税込)
純資産 :175億円
売買単位:1口
分配月 :1、4、7、10月
上場日 :2017年9月28日

※公式HPから

信託報酬は税込みで0.154%でした。めだかぶの合格ラインは0.2%未満としていますので、基準クリアです。

純資産も100億越えですから、ETFとしては安心できる数字です。

上場してから、約3年、これからもしっかりと運用していってほしいですね。

       

リターン

続いて、リターンを見ていきます。

リターン(配当再投資)

1年 :1.24%
3年 :5.24%

※モーニングスターより
※実際の分配金には20.315%の税金がかかるので上記数字よりトータルリターンは目減りします。

となります。

過去1年はあまり芳しくないリターンとなりました。

これは、アメリカが金利を下げて大規模な緊急緩和を行ったのですが、同時に円高が起きたため、円ベースでの資産価格に下降圧力がかかったためです。

実際に、債券価格は1年前と比較するとマイナスになっています。

より長期的にリターンを考察するために、連動する指数、FTSE米国債7ー10年インデックスのリターンも確認しましょう。

リターン

2019年:7.9%
2018年:ー1.2%
2017年:ー0.3%
2016年:ー2.5%
2015年:1.6%

※公式HPより

となります。

こうみると、2019年は7.9%と好成績を修めていますが、2016年から2018年にかけて、芳しくないリターンとなっています。

金利と債券価格の関係

なぜ、芳しくない結果になったかというと、2015年の年初で2.0%だった米国債10年利回りが、2018年の10月頃に向けて3.1%まで上昇したためです。

これは、市場の投資家たちが、

「この先景気は良くなるから、利回りが上がるぞ!」

と予想し、米国債券を売ることで発生します。

どうしてこうなるかというと、金利と債券価格はシーソーの関係になっており、金利が上がれば債券価格は下がり、金利が下がれば債券価格は上がるからです。

市場の投資家たちが、債券をバンバン売ることにより債券価格が下がり、債券価格に連動するこの指数のパフォーマンスは下がったということですね。

そして、2019年に一転して、中国とアメリカの貿易戦争が発生するかもしれないと焦った投資家が債券を買ったため、7.9%と好成績を修めているわけです。

       

中長期金利の上昇余地は少なくなってきている

米国債10年利回りは2020年2月初旬で約1.1%となっています。

2020年の暴落直後は、我先にと投資家が債券を買い漁ったため、0.5%まで利回りが低下していましたが、経済回復を見越した投資家たちにより、今度は債券に売りが発生していると予想されます。

先ほど、このETFの直近1年間のリターンは、1.24%と示しましたが、これは円高によってリターンが押し下げられてしまったためです。

ドルベースでの成長を確認するために、為替ヘッジ有りの(1482)iS米国債7ー10年のここ1年間のリターンを見ると、約4.6%の成長をしてます。

ジェレミーシーゲル教授の株式投資の未来によると、過去200年で見た短期債券のリターンはインフレ調整後3.5%でした。

つまり、すでに平均を1%も上回った成績を修めているのです。

市場は上回った動きを平均に戻し、下回った動きも平均に戻すといわれています。

そう考えると、この先平均以下のパフォーマンスになる可能性が有ります。

世界のニュースを見ると、アメリカの中央銀行は現在ゼロ金利政策を行っています。そして、23年までゼロ金利政策の維持を宣言しています。

なのにも関わらず、長期の債券利回りは少しずつ上がっています

この理由は、投資家が、

「経済状況が思ったより早く復活し、インフレが進むことで、0金利政策が早めに終わるのではないか」

という予想や、

「バイデン大統領がさらに現金ばらまき政策を行うと、インフレが加速するだろう。債券はインフレにとても弱いから売ってしまおう

と思っているからです。

米国債10年利回りは、市場の動向を受けやすいと言われているため、こういった投資家の思惑によって上下に動きます。

そして仮に、中央銀行が利上げに踏みきった場合、長期債券価格が下がる可能性があります。

そうなると、それら債券に投資している(1656)iS米国債7ー10年ETFの価格も下がるという流れになりえます。

こうなる可能性も考えておかないといけません。

       

債券が買いたい方は(2511)NF外国債券ヘッジ無がおすすめ

このようなシナリオも考えられるものの、めだかぶとしては、中央銀行が感染リスクが終息していない今の状態ですぐに利上げするとも思えません。

そういった意味で、(1656)iS米国債7ー10年に少しだけなら投資することも悪くないと思っています。

しかし、できればアメリカ一本ではなく、複数の国家、複数の通貨に投資できる外国債券ETFの方が、分散の観点でおすすめできます。

そのETFとは、

(2511)NF外国債券ヘッジ無

です。

このETFに投資すると、

アメリカ:42%
フランス:10%
イタリア:10%
ドイツ :7%
スペイン:6.7%
イギリス:6.7%
・・・

※公式HPより

に分散投資することができ、さらに、メキシコ、デンマーク、ユーロ圏市場、ノルウエー、ポーランド、南アフリカ、スウェーデン、スイス、オーストラリア、マレーシア、シンガポールの国債にも投資することができます。

そして、通貨の観点からも分散が効いています。

アメリカドル:42%
ユーロ   :41%

※公式HPより

といった主要な通貨から、かつての国際通貨イギリスポンドやオーストラリアドル、カナダドルまで資産を分散できます。

通貨を分散することで、ドル/円だけの影響に片寄ることなく、円ユーロなど複数の為替相場に分散できます。

そして、気になる利回りは、2021年2月11日終値時点で、2.06%

このETFも世界中の中央銀行が利上げを行った場合、同様の債券価格の下落リスクを抱えていますが、投資国や通貨を分散できる点で優れていると思います。

詳しくは以下の記事をご覧ください!
(2511)NF外国債券ヘッジ無の分配金と利回りは?買ってもいい?

ただ、今は債券利回りの動きが読みにくいので、まとまった資金を投資するようなことはせず、少しずつ購入することをおすすめします。

と、ここまでいろいろな情報を見てきました。それぞれを踏まえて、私の感想を述べて終わりにします。

めだかぶの感想

(1656)iS米国債7ー10年の現在の利回りは妥当な水準だと思う。

しかし、米国債10年利回りがじわりじわりと、上昇しそうな動きを示していることが気になる。

アメリカ中央銀行が23年まで利上げをしないと言っているものの、もし利上げが行われた場合、債券価格は下がると予想。

(1656)iS米国債7ー10年もETFとして悪くないが、債券を買うなら投資対象が分散されている(2511)NF外国債券ヘッジ無を少しずつにする。

もし、この記事をみて、投資に挑戦してみようかな思った方は、SBI証券1日の約定代金合計が50万円以下なら手数料無料で日本で始めて本格的なインターネット取引を始めた松井証券がおすすめです。

めだかぶは両方とも開設して、個別株や国内ETFを手数料無料で購入しています。

投資は自己責任です。最終判断はご自身でお願いします。

では、まとめに入ります。

       

まとめ

今日のポイント

2021年2月11日終値時点での分配金利回りは1.88%です。

過去の利回りと比較して、やや低いものの妥当な水準だと思われます。

しかし、今は米国債10年利回りの上昇の動きが気になります。

(1656)iS米国債7ー10年もETFとして悪くないですが、債券を買うなら投資対象が分散されている(2511)NF外国債券ヘッジ無少しずつ買うことをおすすめします。

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最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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