本記事では、「最近債券の利回りが上昇して、債券投資をしてみたい。【2511】NF外国債券ヘッジ無の分配金利回りが気になって、買ってもいいのか迷っている」アラサーサラリーマンに向けて、
【2511】NF外国債券ヘッジ無の分配金と利回りは?買ってもいい?
という内容で記載していきます。
はじめに本日の結論から、
2022年6月24日終値時点で、利回りは2.23%。
過去の利回り水準からは、高めの水準。
しかし、今は金利上昇と円安が気になるところ。
金利高と円高が来たら、ダブルでETF価格が下げるかもしれません。
買っても良いと思うETFではありますので、買うなら少しずつ購入していくことをおすすめします!
始めに自己紹介させてください。
めだかぶと申します。エンジニアとして働くアラサーサラリーマンです。20代の内に資産1000万円を貯めることに成功し、40歳までにセミリタイアするためせっせと資産運用しています。(FP2級取得)
では、解説に入ります。
【2511】NF外国債券ヘッジ無とは?
始めに、本記事の主役となる【2511】NF外国債券ヘッジ無についてご紹介します。
【2511】NF外国債券ヘッジ無は正式名称をNEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信といいます。
野村アセットマネジメントが運用するETFの1つで、FTSE世界国債インデックス(日本を除く)に連動する上場投資信託(ETF)です。
一言でいうと、先進国の国債に連動した指数となります。
先進国の国債に分散できるETF
では、どの国に分散投資できるのか見ていきましょう。
このETFに投資することで、
アメリカ:49%
フランス:8%
イタリア:9%
ドイツ :6%
スペイン:6%
イギリス:5%
・・・
※公式HPより
と主だった先進国の国債を購入することができます。
やはり、アメリカは大きい国ですね。半分弱がアメリカの国債です。
各国法定通貨にも分散できるETF
また、通貨の観点からも分散投資することができます。
アメリカドル:49%
ユーロ :36%
※公式HPより
がメインを占めて、残りが、イギリスポンド、オーストラリアドル、カナダドル、中国元となります。
日本円以外のほぼすべての先進国の法定通貨に分散することができます。
もし、今のように急激な円安が訪れても、外貨建ての資産を持っていると安心できます。
債券なので利子所得がメイン
さて、このETFに投資すると、先進国の国債に投資することができると、のべてきました。
債券といえば、
利子
ですよね!
そう、このETFを買う目的、それは、各国の利子を原資とする分配金になりますね。
ということで、【2511】NF外国債券ヘッジ無の分配金を見ていきましょう。
過去3年分の分配金利回りを確認
2022年6月24日終値時点で、分配金利回りは
2.23%
でした。
高いのかな?低いのかな?
とわからないアラサーサラリーマンの方、結論をお伝えすると、
そこそこ高い水準
にあります。
なぜそう言えるのか、一緒に確認していきましょう。
そのために、上場後の過去利回りを確認します。
以下の数字はその年に分配された分配金を、その年の終値で割っています。
2021年 1.98%
2020年 2.04%
2019年 1.93%
2018年 1.75%
※公式HPの分配金履歴から算出。
と今の利回りが、僅かですが最高値ですね!
ちなみに、2018年の利回りがやや低いのは、初年度は経費がかさむ傾向にあるからです。
分配金は、投資先から集めた配当金を一度ETFの中で集計し、手数料や信託報酬を引いた上で分配されます。初年度は上場するための費用などで、この手数料が思ったより、多いということですね。
基本情報とリターンを確認
投資しても良いかを判断するために、もっと深く考察していきましょう。
信託報酬:0.132%(税込)
純資産 :274億円
売買単位:10口
分配月 :3、9月
上場日 :2017年12月11日
※公式HPから
信託報酬は税込みで0.132%。めだかぶが買っても良いと思ってるのは0.2%未満のETFですので、基準をクリアしています。
個人的な感想ですが、この分散度合いかつ、分配金の利回りもそれなりにあるので、支払っても良い信託報酬額だと思います。
純資産は100億以上あり、ETFとしては比較的安心できる額です。
続いて、リターンを見ていきます。
リターン(配当再投資)
1年 :0.6%
3年 :12.9%
※公式月次レポートより
※実際の分配金には20.315%の税金がかかるので上記数字よりトータルリターンは目減りします。
となります。
2020年の暴落や最近の金利上昇局面を含む3年間のリターンが12%以上もありますね。
これは、円安による影響が大きいですね。
そもそも、金利と債券価格はシーソーの関係になっており、金利が上がれば債券価格は下がり、金利が下がれば債券価格は上がります。
今は、金融引き締めにより金利が上昇しているため、本来であれば債券価格は下落します。
しかし、2022年に入り130円台まで円安に進みました。
このことにより、外国資産が円で見た場合に大きくなっており、今の債券安を相殺してくれています。
この先の債券価格は注意が必要かもしれない
前章で説明したように、ここ3年のリターンが12%以上と債券の長期的な期待リターンである水準を大きく上回っています。
ジェレミーシーゲル教授の株式投資の未来によると、過去200年で見た長期債券のリターンはインフレ調整後3.5%でした。
そして、ドル円は多少上下するもののボックスレンジに収まる傾向にあります。
つまり、将来のリターン分も成長してしまっている可能性があるのです。
ですので、今までのリターンがこの先も続くと考えるのはやや危険だと思うのです。
世界の情勢に目をやると、このETFの49%を占めるアメリカ国債は現在金融引き締めを行っています。
これは、加速するインフレ(物価高)を抑えるためですね。
先ほども申しましたが、金利が上がると、債券価格が下がります。
そうすると、債券に投資している【2511】NF外国債券ヘッジ無ETFの価格も下がる、という流れになります。
円安も130円台と20数年ぶりの高値を付けています。
こういった投機的な流れは、投資の世界だと振り子のように振り戻されると言われていますので、この先1年2年先には120円、110円と円高になる可能性もあります。
すると、
”円高によるETF価格の下落”と”金利高によるETF価格の下落”のダブルパンチ
こういうシナリオになる可能性もあるわけです。
と、ここまでいろいろな情報を見てきました。
それぞれを踏まえて、私の感想を述べて終わりにします。
めだかぶの2511の評価は?
買っても良いと思うETFではあるが、今の時点で持っているお金を一気に投資するは、リスクが高いと思う。
でも、現在のアメリカやヨーロッパは金融の引き締めを基本政策としており、金利を引き上げているため、債券価格はまだまだ下げる可能性がある。
そして、今は大きく円安に振れているため、振り戻しにより短期的に円高に向かう可能性もあり、これは2511のETF価格を下げる要因になる。
しかし、それを予想することは誰にもできないので、買うのであれば、少しずつ購入する。
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めだかぶは両方とも開設して、個別株や国内ETFを手数料無料で購入しています。
投資は自己責任です。最終判断はご自身でお願いします。
では、まとめに入ります。
まとめ
2022年6月24日終値時点で、利回りは2.23%。
過去の利回り水準からは、高めの水準。
しかし、今は金利上昇と円安が気になるところ。
金利高と円高が来たら、ダブルでETF価格が下げるかもしれません。
買っても良いと思うETFではありますので、買うなら少しずつ購入していくことをおすすめします!
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